オタク街コン
(これは2020年2月上旬のお話です)
相澤、わんわんと以前から計画していたオタク街コンに行ってきた。
実はわんわんは以前一人でオタク街コンに参加している。
彼女の話では1グループ1肥満と肥満が蔓延っており、肥満体の男性に限って自分の話ばかりするし空気も読めないという心も体もわがままな奴らだったそうだ。
しかしそんな偏見は良くない。
もう一度オタク街コンに乗り込み『肥満体の男、自分の話しかしない説』を検証する必要がある。
そういうわけで私達は今回の参加を決意した。
余談だが、わんわん曰く今までにないほどモテたらしい。
そこは当然だろう。彼女は贔屓目なしに見て可愛い。
オタク街コンだろうが普通の街コンだろうがモテるに違いない。
一方の私はモテた経験は皆無、非モテ街道を20年以上練り歩いている非モテ界の大ベテランなので一人心躍らせていた。
私も何かの間違いでモテてしまうかもしれない。どうしよう。
街コンの始まる1時間前にサンマルクに集合し作戦会議をする。
わんわんは髪の毛を巻くのに1時間かかり遅刻してきた。
凄まじい気合いの入れようだ。
私も気合を入れ濃い赤リップに黒のニットワンピース、黒のハイヒールにした。
元の老け顔具合が重なり胡散臭い会社の社長秘書のような出立になってしまったと思ったがもう遅い。
男受けなんて生まれてこの方気にしたことがないのだから仕方がない。
相澤もいつも着ているドイツのフリマで買った真っ青なジャンパーは封印し、彼女にしては大人しい服装をしていた。
しかしド金髪なせいで服が大人しくても髪の毛がやかましい。
彼女も生まれてこの方男受けなんか気にしたことなどないだろう。
今回、私達がどういうオタクでいくか話し合うことにした。
私と相澤は今流行りのポケモン、わんわんは鬼滅の刃が好きなことを全面にアピールすることに決めた。
とりあえずここを抑えとけば間違いないだろう。
相澤におやすみぷんぷん、ライチ光クラブ、帝一の國を好きな漫画の欄に記入するよう勧めたところ
「こうして挙げられるとクソサブカルラインナップすぎる。歩くヴィレバンかよ」
と返ってきた。
歩くヴィレバンというパワーワードに私はしばらく一人で腹を抱えて笑い転げた。
サンマルクでの楽しい時間はあっという間に過ぎ、いよいよ戦場へと赴くことになった。
次回!ドキドキのオタク街コン💓お楽しみに!